MCカートリッジ専用ハイゲインイコライザーアンプ
アナログ誌2007夏号に掲載されました。
“やっぱりレコードはいい音がする” 1960年代から70年代にかけて個性的な機器が数多くあってレコードを様々な方法で聴いていた頃の環境を取り戻したい想いでイコライザーアンプを開発しました。見かけのデザインに敢えて費用をかけずに極力低予算で音そのものを楽しんで頂ける製品を目指しました。 のっぺりとした只綺麗なだけの音ではなく本来在る情報を極限まで再現したいが信条です。 CDを否定は致しませんがレコードの方が良いと認識出来る装置を目標にしたいものです。 価格と音質は比例いたしません。 昇圧トランス又はヘッドアンプ無しでパワーアンプに直接繋げるイコライザーアンプです。 K氏式とは異なる一段構成のアンプです。 音決めは光悦のカートリッジ、昇圧トランス、マークレビンソンのプリアンプで構成したシステムを手許に置いて比較しながら決定しております。 質の良いMCカートリッジが音溝から浚えてきた情報を限りなく多くパワーアンプに伝えます。スペック
- TR使用ハイゲインディスクリート回路(オペアンプ利用回路ではなく私共の開発回路です)
- イコライザーはNF型特殊構成(リチウム電池を搭載しておりますが10年以上保ちます〔交換可〕)
- 抵抗はオーディオ用カーボン型
- 主要コンデンサーはディップマイカ使用
- ミューティング回路付(スイッチONまで約3分)
- シールド線不使用
- OFC電線使用
- ゲイン 72db(出力0.1mVの光悦は400mVまで増幅)
- RIAA偏差30Hz〜20KHz ±0.5db以内
- SN比 入力換算 142db
- DCアンプ構成 出力DCドリフト1mV以内
- 入力 1系統(MCタイプカートリッジ専用)
- 出力 1系統 スルーアウト
- 電源 AC100V
- ケースはオールアルミ製
- ケースサイズ 幅160mm/奥行き330mm/高さ49mm 重量1.5Kg
EMM-2とEMC-2の貸し出し、有り難うございました。早速、試聴させて頂きました。 EMM-2の感想です。
MCカートリッジ(ゴールドリング・エリート)に昇圧トランスを付けて試聴しました。とても力強い音で気にいりました。
トランジスタ・イコライザーに描いていたイメージをくつがえし、とても濃い音が出てきたのに驚きました。レコードに刻まれた情報を、くまなく音にしているようで、表現力の高さにも感心しました。EMM-2の音を聴くにつけ、最近発売されるイコライザーアンプの異常な高額さ、さらに疑問が強くなりました。
次にEMC-2の感想です。 MCカートリッジは、ゴールドリング・エリートです。 EMM-2に昇圧トランスの組み合わせに比べ、さらに細かな音が出てきます。
素晴らしいイコライザーだとは思うのですが、昇圧トランスの力強さになれているせいか、やはりEMM-2の方が私の好みにあっているようです。
レビューありがとうございます。
更に良いものをリリースすべくがんばりますのでよろしくお願いいたします。