ずっと愛用しているEPM-10Wとの比較試聴をしました。
EPM-10Wと比べて、ELMUSE20で良いなと感じたことは、
結構たくさんありました。
・楽器の音色がとってもよく表現されている
・楽器同士の音にちゃんと距離があって聴き取りやすい
・上記2点の効果で、音声に独特のライブ感というか、開放感がある
・曲のどこかで「うるさいな」と感じることがほとんどない
特に、楽器の音色(ねいろ)についてはスピーカーから聴くというよりも
実際に演奏者の近くで生音を聴いているような感覚がありました。
ギタリストであるエリック・ジョンソンの「Cliffs Of Dover」という
名曲があるのですが、こんなに綺麗な音色だったのかと驚きました。
ギターアンプの近くで聴いている感覚とでもいうのでしょうか。
「何も足さない何も引かない、静かな大音量」というキャッチコピーは
本当にELMUSE20の特徴をよく表していると感じました。
スピード感があって、音量を上げても音滲みのないスッキリと見通しの良い音で、
楽器の音色もしっかり伝えてくれて、それでいて生演奏を聴いている開放感がある。
こういうアンプは聴いたことがなく、私は個人的にとても気に入りました。
次に、一緒に送っていただいたELMUSE18も試聴してみました。
ELMUSE20と比べて、中低音に厚みがあって、低音もパンチがあって、
ボーカルなどセンター位置の録音は一歩前に出て存在感があります。
ELMUSE18のほうが音像にまとまりがあり、エネルギッシュで、
これは高品質なヘッドホンとヘッドホンアンプで聴いているような感覚に
近いのではないかと感じました。誰でも音楽を楽しめる、聴きやすい音場ですね。
ELMUSE18はどちらかというとEPM-10Wの延長線上にあるキャラクターで、
ELMUSE20とは『性格の違う兄弟』のような印象を持ちました。
15年ぐらい前にEPWS-5から始まって、御社のアンプを聴き続けてきたので
製品の安定性も特徴も進化もよくわかるし、こうして試聴までできるので
安心して選ぶことができます。