スピーカーまで完全バランス伝送を維持。
バランス伝送は今までノイズの影響を受けにくいという特徴のみで高級レベルとして扱われてきましたが録音スタジオ、劇場のように何十mも電線を引っ張り回す場合には有効ですが家庭内使用では殆ど無意味と言えます。 しかしながら例えばMC、MMカートリッジは元々バランス素子でホットとグランドの方向性をもった物ではありません。これをわざわざアンバランスに変換、伝送、アンバランス増幅するのはおかしな話で、元がバランスであればそのままスピーカーまで伝送した方が良いに決まっております。バランス出力搭載ののCDプレヤー、DAC等も同様です。
スピーカーの逆起電力の影響を受けにくいBTL回路。
反転増幅回路は音の再現性に優れ究極と言われながら入力インピーダンスを高くすることが出来ないためほとんど闇に葬られていましたが、真空管時代はともかく半導体回路では旧回路の1/10の入力インピーダンスであれば事足りる訳で、余程出力インピーダンスの高いプリアンプを繋がない限り全く問題ありません。私共ではこれまで特注の形で対応してきましたが、この度正式にカタログ掲載いたします。
音の分離と眼前での融合。低域での分離解像度は秀逸。又当然ですがモノラル構成にする事によって定位が安定しております。
EPMW-30はアンバランス(RCA)対応のBTLアンプで反転と非反転回路との組み合わせで構成しておりますが、今度のアンプはバランス入力に特化した(RCA入力も装備)製品でございます。
余談ですが“EMC-1”MCカートリッジイコライザーアンプは反転増幅回路搭載です。
又“EMM-1”MMカートリッジイコライザーアンプはインピーダンスの問題で反転増幅回路は採用しておりません(近々バランス入力バランス出力のタイプを発表いたします)。
スペック
- 出力:8Ω 30W(歪率0.1%以内)4Ω 45W-45W(歪率0.1%以内)アンバランス入力の時は10W
- 入力感度:200mV
- 周波数特性:5Hz〜150KHz(-3db以内)
- 残留ノイズ:0.25mV以下
- 入力インピーダンス:4.7KΩ反転増幅回路採用
- 入力:1系統 XLR入力(RCA用変換プラグを同梱)
- 225VAトロイダルトランス搭載
- 47,000μF電解コンデンサー搭載(4,700μF×10個)
- 整流回路にSiCショットキーバリアダイオード採用による出川式電源回路採用(業界初めて)
- 真空管アンプ時代に整流回路でチョークインプットとコンデンサーインプット方式が競い合い、音質はチョークインプット方式、価格、重量面でコンデンサーインプット方式に落ち着き今日に至っておりますが、このチョークインプット方式は出川式と同じように電流の流れを止めること無く常時電解コンデンサーに流れ込んでおります。
- 常時整流ダイオードから電解コンデンサーに途切れる事無く流れているのでAC100V側での電流ひずみもありません。
- 幅160mm 奥行き 305mm 高さ70mm 重量4.5Kg
- パネル、バックパネル、側板は3mm厚の黒ヘアラインアルミ、天板は1.5mm厚黒アルミ、底板は3mm厚のアルミ。
ケース・銀線・電源変更可
- 白系人工大理石バージョンは ¥10,000-Up (一台消費税別)
- 黒系人工大理石バージョンは ¥15,000-Up (一台消費税別)
- 龍瀬式銀線使用は ¥20,000-Up (一台消費税別)